こんにちは、U.O です。
本記事では、「 流産 」と「 染色体異常 」について触れたいと思います。
妊活を始めるまではあまり考えることが無い人も多いかもしれませんが、妊活をしていると、必ずと言ってよいほど「流産」のことを意識します。
まずはじめに言っておきたいのですが、
流産してしまっても自分自身を責めるだったり夫婦間で責め合うことはしないでください。
流産はお父さん、お母さんの行いが悪くて引き起こされるものではありません。
流産は、ほとんどが「染色体異常」が原因だといわれています。
また、これは私たちの体験談込みでですが、そもそも妊活をしているのになかなか妊娠に至らないという方も、「染色体異常」の要因で妊娠に至っていないことがあるのではないかと思っています。
※あくまでも私見です。科学的根拠は持ち合わせていません。
こちらの記事で、上記のように思っている理由を記載していますので、よろしければご覧ください。
染色体異常は誰にでも起こりえる現象です。
しかしながら、女性側の年齢とともに染色体異常が発生する可能性は上がっていくことが、データとしては明確になっています。女性側の年齢が、20代では全妊娠のうち染色体異常である確率は10%台ですが、40代では50%台という研究結果もあるようです。
このデータから、女性の年齢が若いほど、妊娠発覚後、無事に出産できる確率が高いことが分かります。
私が調べた感じでは、男性側の年齢が上がっていくに連れて流産の発生確率が上がるというデータを見つけることはできませんでしたが、年齢との相関が女性側にしか無いとは当然言い切れないため、ここは誤解しないようにしてください。
年齢によらず、男性側起因の染色体異常の可能性が一定あるという可能性もあります。
万が一流産に至ってしまった場合や、身近に流産を経験してしまった方がいる場合に、「誰々が悪いんだ」という論調にならぬようになってほしいと願います。
以前、とあるTV番組で、流産について触れている番組がありました。
その番組では、「流産」について、正常に生まれてくることが難しい胎芽、胎児が母体に負担をかけないようにするために自ら成長を止めることだと解説していました。
考え方はいろいろあるのかもしれませんが、このフレーズは、私の中でとても印象に残っています。
流産せずに妊娠を継続できたとしても、染色体異常が原因で発生する疾患というのもあります。
有名なのは「ダウン症」ですが、他にも染色体異常起因のものがある可能性はあります。
現代の技術では染色体異常の原因について全てを証明することは難しいとされているようで、原因を特定してどうにかするというのは難しいかもしれません。
一般論ですが、なるべく心身ともに健康でいることが一番なのだろうと思います。
世の中には、染色体異常かどうかを調べる検査が存在しています。
気になる方は、以下について調べてみて頂ければと思います。
・体外受精する場合
→ 着床前診断:採卵~受精後にできた受精卵が染色体異常かどうかを検査する
※診断を実施するためには流産を繰り返しているという条件が必要とされています。臨床研究として実施している医療機関があるため、早期から着床前診断を行いたい希望がある場合は、医療機関に確認のうえ、受診や治療を開始されることをお勧めします。
・妊娠後
→ 胎児が染色体異常なのかどうかを確認する検査(NIPT、羊水検査)
本記事で皆さんにお伝えしたいこと
将来子供が欲しいと思っている方へ
どうしても、年齢を重ねると染色体異常の可能性が高くなり、無事に出産するまでのハードルが高くなってしまいます。
染色体異常の発生確率の観点からも、ご自身の人生設計は、早いうちから考えておいてほしいと思います。
妊活中の方、これから妊活を始められる方へ
早めに妊活のための外来を受診されることをお勧めします。
この記事では染色体異常の発生確率について触れていますが、そもそも着床に至らないと、染色体異常のことを気にしても仕方がないという側面もあります。
体外受精までステップアップされている方へ
現代では体外受精を行う際、着床前診断と呼ばれる、受精卵が染色体異常となってしまっているかどうか、の検査があります。
着床前診断についての詳細は別の記事で紹介しますので、こちらをご覧ください。
今日の1枚
男の子が寝そべっている写真です。
ふてこい・・・
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